日々、てくてくと。

本・漫画・ハロプロネタを中心に日々考えてることを気ままに。

【雑記】感情を言葉に。喜怒哀楽じゃまるで足りない。

 

ブログを書き始めて早々につまずいた。

書くのが面倒になった。わけではない。毎日仕事から帰るやいなやPCと向き合ってはいた。で。気づけば1時間、2時間、3時間が過ぎて、いつの間にか0時を回っている。下書きには書きかけの記事がたくさん溜まっている。

書いては消して、書いては消してを繰り返す。できあがった記事、すでに更新した記事を読み返すけれど、なんだか胡散くさい。これは誰が書いたんだろうか。そう思ってしまう。

あ、やっぱり訂正する。

冒頭私は「書くのが面倒になったのではない」と既述したが、正直面倒だ。文字を書くことは好きだ。だからブログを書くこと自体は面倒ではない。

面倒なのは、PV数やこのブログを読んでくれている誰かを意識して、自分の感情を共通言語にして説明することだ。このブログを読んでくれている誰かが共感してくれるだろうワードに自分の感情を当てはめることが面倒で仕方がない。

本を読んで、音楽を聴いて、映画を観て、私はどうしようもない気持ちになることが多い。例えば、枕に今すぐ顔を突っ伏して「あああああああああああああああ゛」と叫びたくなったり、部屋を真っ暗にして毛布をかぶって無理矢理涙を流してみたり(情緒不安定ではありません)冬なのに桜が目の前を舞っているような気分になったり(幻覚をみてるやばい奴ではありません)お腹の下の方がきゅるるんと締め付けられたり(生理痛ではありません)。

これをこのまま書いたところで作品の良さが伝わるとは思わないが、じゃあどの言葉に当てはめればいいのかわからない。

枕に顔を突っ伏して叫びたくなる衝動は何の感情からくるのか。切なさ?悲しさ?怒り?それさえもわからない。切ない。なんて言葉じゃ足りない気がする。

感情を言葉にして伝えるということは、言語をもっている人間の特権だと思う。でも誰かの「嬉しい」と私の「嬉しい」は違うかもしれない。誰かの「悲しい」は私の「憎らしい」かもしれない。きっと違う感じ方なのに、既存の共通言語で表現するのって難しい。

んー、、、どうやって表現するのが自分自身にとってしっくりくるのだろうか。しばらくは模索していくことになるかな。文体ブレブレでも、気にしないでくださいね。

 

【小説】『伊坂幸太郎』全作品、一挙紹介してみた(パート2)

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 前回に続きパート2です。パート1はこちら。

tekuteku014.hatenadiary.com

 今回は『アヒルと鴨のコインロッカー』『チルドレン』『サブマリン』『グラスホッパー』の4作品を紹介します。出版順に書いていこうと思っていましたが、続き物がある作品は一緒に書いた方がわかりやすいか!と思い、路線変更してます。笑

ここのラインナップが実は一番好きかもしれない。大好きな作品が続くので、思いのままに書きます。

 

伊坂幸太郎作品、一挙紹介(パート2)

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

 

 あらすじ

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。第25回吉川英治文学新人賞受賞。

この作品は、何の先入観もなしに、頭の中で配役を立てて読み進めてほしい。きっと途中で、自分の立てた配役に違和感を覚えるはずです。「あれ、この配役合わないかも」と。その違和感こそ、伊坂マジックに陥っている証拠です。そして最後に、その違和感の正体を知るんです。「やられた!」と。満足気に笑みを浮かべながら、膝を打っている自分がいるんです。

印象に残ったシーン

河崎は照れ臭そうに唇を曲げて、それからこう言った。

「神様を閉じ込めに行かないか?」

はじめて会った時と、まったく同じ印象を受けた。

あ、これは悪魔の言葉に違いないな、と思ったというわけだ。

「神様を閉じ込めに行かないか」なんともお洒落な言葉だ。伊坂さんの作品には節々にお洒落な言葉が隠れているように思う。

切なくもあたたかな嘘と真実。桜の花びらが目の前を舞っていくような、それをぼんやりと眺めているような、そんな優しい気持ちになれる一冊です。

おすすめポイント

・途中覚える“違和感”からの、巧妙な種明かし

・なんとなく懐かしい気持ちになる作品

ボブ・ディランの曲をBGMに流しながらどうぞ

 

チルドレン

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

 

あらすじ

俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。(引用:amazon 

どこに行けば陣内と出会えるのだろうか。ついつい現実世界に彼の存在を求めてしまう。

陣内のような人が近くにいたら、私は仲良くなれるだろうか。遠巻きに見てしまうだろうか。怪訝そうな顔を浮かべて、遠ざけてしまうだろうか。

そうじゃなければいいな、と思う。彼のペースに巻き込まれてしまいたい、と願ってしまう。きっと毎日が刺激的で愉快になるだろうし、退屈してる暇なんてなくなると思うんです。

印象に残ったシーン

「世の中に『絶対』と断言できることは何ひとつないって、うちの大学教授が言ってたけど」わたしはとりあえず、識者の言葉で説得を試みた。

「『絶対』と言い切れることがひとつもないなんて、生きている意味がないだろ」 

 デタラメなことを言っていても、陣内が言うとなんだか納得してしまうんですよね。例えば、つぶ餡とこし餡の二種類があったとして、陣内の場合は「潰せばこし餡になるんだから、一石二鳥だよなあ」と、迷わずつぶ餡を選ぶ。

めちゃくちゃだ!屁理屈だ!と思いながらも、心の内では「な、なるほど」と感心してしまう。そんな不思議な力(?)をもった人物が登場する一冊です。

おすすめポイント

・陣内。とにもかくにも、陣内。

・ クスリと笑えて、読後、前向きな気分になれる

 

 サブマリン

サブマリン

サブマリン

 

 あらすじ

家裁調査官である陣内と武藤の腐れ縁コンビは、無免許運転のあげく歩行者をはねて死なせた少年・棚岡佑真の面談に当たっていたが、彼はなかなか話に応じない。棚岡は自らも交通事故で両親を失っており、やがてその後も交通事故に巻き込まれ友人を失っていたことが判明する。その加害者の少年を、陣内が担当していたことも。いっぽう武藤は、ネット上で暗躍する脅迫文投稿者に脅迫状を送り付けたあげく自首した少年・小山田俊の試験観察も担当していたが、ある日俊がネットの殺人予告者が犯行に移そうとしていると伝えてくる。物語は棚岡と小山田というふたりの加害者少年を軸にまず動いていくが、読みどころはやはり陣内の相変わらずの変人ぶり。武藤にいわせれば、「自信満々で何でもできるような態度で、はた迷惑な人」だが、実は棚岡の事件とは深い関わりがあり、そこから意外な一面も浮かび上がってくる。(引用:amazon

上述『チルドレン』の続編として、12年の時を経て出版された本作。前作が一話完結型の連作短編集だったのに対して、本作は、“少年が起こした交通事故”を題材とした長編小説になっています。

本作については、伊坂さんのインタビュー記事が印象的だったので一部転載します。

たとえば、交通事故って、本当にやりきれないものですよね。何の罪もない人が突然命を奪われる。実際の事故の報道に接したりすると、僕自身、そこに加害者に対しての怒りしか覚えないですし、やりきれない。

でも逆に、その加害者には重い持病がありました、と聞けば、僕はすぐに、ああそうだったんだそんな事情もあったんだ、って加害者に同情する気持ちを持ってしまう。

でもまた逆に、持病があったにもかかわらず加害者は病院に通っていなかったと報じられると、なんなんだよふざけるなよ、ってまた怒りがわいてくる。

揺れ動いちゃうんですよ。被害者はもちろん被害者のままですけど、いったい誰を責めたらいいのか分からなくて。

だから、そういうことを、嫌だけど、書く。そういう結末がはっきりしないものを、書いてみよう、と決めたんですよね。

 (引用:【インタビュー】伊坂幸太郎、12年ぶり“復活”の本音|講談社BOOK倶楽部

善か悪か。是か非か。白か黒か。

「真実はいつもひとつ!」なんて某漫画の主人公は言うけれど、その真実に向けられる世論や感情、その真実の裏にある背景や事情は、決して一括りにはできやしないのだと、本作を読んでいて思いました。

世の中の物事の大半は、曖昧模糊なのだと。

印象に残ったシーン

目の前にいる子供が、もし将来、ヒトラーになるのだとすれば、殺害するのは良いことなのか悪いことなのか。

良いこととは言い難いにしても、それは許される部分があってもいいのではないか。

やるせないことだらけの中で、陣内という存在自体が、 ひとつの希望のように思えてくる。こんな大人がいるのであれば、世の中捨てたもんじゃないかもなって。そんな風に一筋の希望を感じながら読むことができる一冊です。

おすすめポイント

・今回もやっぱり陣内。なんてたって陣内。

伊坂幸太郎作品の中では題材がリアルな為、日頃感じている理不尽さや、やるせなさ、もやもやとした感情を照らし合わせながら読むことができる。

 

グラスホッパー

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

 

あらすじ

元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。復讐を横取りされた。

鈴木は正体を探るため、「押し屋」と呼ばれる彼の後を追う。

一方、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの殺し屋「蝉」も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!(引用:amazon 

なにげにハードボイルド好きな私。したがって、本作の設定は、読む前から胸踊るものがありました。単なる殺し屋ではなく、なんと特徴のある殺し屋たちなのか!と。

そして、この作品は、様々な憶測がある作品ですよね。どこからどこまでが現実でどこからどこまでが幻なのか、と。

私個人としては、この作品に出てくる殺し屋ふたりは「鈴木」の幻影だと思っています。「鯨」を無意識のうちに苦めている罪悪感は、表社会から裏社会に飛び込んで、何の罪もない人にドラッグを仕向けてきた鈴木の罪悪感に重なりますし。(実際に自分の手で渡しているわけではないが結果として薬漬けの人を作り出している=鯨の自殺を促すという殺し手段に似ている)「蝉」が感じている雇用主からの呪縛も裏社会に飛び込んでからの「鈴木」の状況を映している。そんな風に考えられるな、と。(あくまで私個人の意見です)

 印象に残ったシーン

「今、この国では一年間に何千人もの人間が、交通事故で死んでいる」

「らしいですね」

「それなのに、車に乗るのはやめよう、とは誰も言い出さない。面白いものだ。結局、人の命なんて二の次なんだ。大事なのは、利便性だ。命より利便性だ」

ドストエフスキーの「罪と罰」がひとつのキーワードになる本作。読み込むほどに、いろいろな憶測や思考が頭を飛び交うでしょう。そして読み終えた後、誰かと討論を交わしたくなる一冊です。

おすすめポイント

・THEエンターテインメント、奇抜な設定に酔いしれる

・読みこむほどに、読み方が変わる不思議な作品

 

ということで、第2弾終了!次回は『死神の精度』からご紹介します。それにしても、1回につき4作品ずつだと時間かかるなあ。。。今月中には全て紹介し終えて、まとめ記事作りたいな。

 

以上!

【ハロプロ】クリスマスに向けて聴きたい!おすすめ冬ソング

 

最近めっきり寒くなりまして、いつの間にか冬到来ですね。

そんな季節の変化を肌で感じ、毎年の楽しみである、クリスマスソングのプレイリスト更新を始めました。

クリスマスソング、大好きなんです。ちなみに私のベスト オブ クリスマスソングは、“ StacieOrricoの『Christmas wish』”です。

 

Christmas Wish

 

・・・・・。

ハロプロじゃなくてすみません!!

ということで今回は、【クリスマスに向けて聴きたい!ハロプロのおすすめ冬曲(おひとりさま編)(恋人と一緒に編)】をご紹介します。通常は木曜がハロプロdayですが明日は予定があるので前乗りです!(意味が違う)

では、参りましょう!

 

おすすめハロプロ冬曲(おひとりさま編)

会いたいロンリークリスマス℃-ute

会いたいロンリークリスマス

会いたいロンリークリスマス

 

“おひとりさま”とは少し違いますが、寒い日に身体を縮めながら、好きな人のことを想って聴きたい。そんな切ない一曲です。

付き合っている人と、もしくは、気になっている人とクリスマスを一緒に過ごしたい!けれど、自分からは言い出せない。相手からも何も言ってこない。でもでも、一目だけでいいから会いたい!だから手帳のクリスマスの欄は空白のまま。って方、この曲を聴いたら、相手に会いたい気持ちがより高まってしまうのでご注意を。

歌詞

会いたいだけ 会いたいだけ

会いたいだけよ ただ会いたいだけ

この部分の鈴木愛理ちゃんのソロで、一気にハートを鷲掴みされること間違い無し!ハロプロの中でもド定番の冬ソング。ぜひ聴いてみてください!

 

わ〜MERRYピンXmas!モーニング娘。アルバム曲)

わ〜MERRYピンXmas!

わ〜MERRYピンXmas!

 

 会いたいロンリークリスマスとは打って変わってポップな曲調の一曲。つんくさんの遊び心満載で、ハロプロ初見の方は「なんだこのふざけた曲!」となるかもしれません(笑)THEアイドル!な可愛い曲がお好きな方におすすめです。

道重さゆみちゃんと久住小春ちゃんが“重ピンクこはっピンク”として可愛らしく歌い上げてくれています。ぶりぶりなふたりが本当に可愛い一曲です。 

歌詞

メリピンメリピンクリスマス×3

MERRY ピン Xmas For Me

どこにいるのかしら?ピンクの服着たサンタさん

両思いになりたい!叶えてサンタさん

街中みんなほらイチャイチャしてる

こんなのずるいわ不公平 

ちなみに私はこのままいくと、MerryピンXmas For meの予定です。ということで、クリスマスに向けてスケジュールコミットをするべく、次の曲!

 

ぴったりしたいX'mas!(プッチモニ

ぴったりしたいX’mas

ぴったりしたいX’mas

 

この曲は、いわゆる黄金時代に流行った曲なので、知っている人も多いんじゃないかな?と思います。同世代の女の子たちとこの時期にカラオケに行くと、ハロプロファンでなくても歌っている子が時々いますし。

「とにかくクリスマスまでに彼氏が欲しいんだ〜!」っていう気持ちが存分に詰め込まれたポップな曲調の一曲です。

歌詞

ぴったりしたいクリスマス

まったりしたいクリスマス

頭の中ほとんど彼氏

自慢したい素敵な彼氏

あ〜ん自慢したい未来の彼氏

カラオケに行った際にはぜひ、「L・O・V・E!LOVERY(名前)!」と名前を呼びあって、おひとりさま女子たちで盛り上がってくださいね。 

 

おすすめハロプロ冬曲(恋人と一緒に編)

 聖なる鐘がひびく夜タンポポ

聖なる鐘がひびく夜

聖なる鐘がひびく夜

 

ハロプロ定番のクリスマスソング。“聖なる”って言葉がぴったりな、あたたかくて綺麗な一曲です。ほっこり、幸せな気分になります。例えると、恋人が買ってきてくれた温かいココアで冷えた手をあっためながら「へへ」とか言って笑い合ってる時のような、そんな気分になる曲です。(相変わらず例えがわかりにくい)

歌詞 

聖なる鐘が鳴りひびく夜

あなたとのステキな出会いに感謝するわ

聖なる鐘よとどけOh my wish

あなたに包まれてMay love last Forever

聖なる鐘が鳴り響く夜

この恋よ未来まで続けと願うから

聖なる鐘よひびけoh my wish

勇気に包まれてMay love last Forever

ちなみに、タンポポといえば『王子様と雪の夜』も冬の定番ソングですので、そちらもぜひ聴いてみてください。タンポポは曲もそうですけど、衣装が可愛くて大好きです。

 

 100 回のKISS(松浦亜弥

100回のKISS

100回のKISS

 

あややの曲で好きな曲ランキングを作るとしたらトップに入ってくる曲。歌詞自体は冬ソングというわけではないですが、MVが冬仕様です。あややの甘くて透き通る歌声のおかげで、間違いなく、曲の良さが数倍増しされています。

歌詞

口づけ100回したならあなたは

100回スキだと言ってほしい

そしたら絶対 私は笑って

100回あなたを許せる

Yes, It's My Love

ちなみに、冬ソングではないのですが、冬に聴きたくなるあややの究極のラブソングとして『dearest』という曲があるので、そちらもぜひ聴いてみてください!(あややの歌唱力に脱帽の一曲です)

 

白いTOKYOZYX

白いTOKYO

白いTOKYO

 

きらきらと弾けるような、ポップな一曲。ゲレンデだったりスケートリンクだったりで流れてたらピッタリだなあと思います。おしくらまんじゅうでもしながら、きゃぴきゃぴ聴きたい曲です。(またまたわかりにくい例え)

歌詞

ちょっと手が触れて沈黙になった

空気変えようと突っついたの

わざと寒そうなしぐさをしたら

急に走ろうって 

本気? 

上の歌詞以外は、正直あまり冬ソングという感じではないのですが、タイトルとMVが相まって完全に冬ソングのイメージです。なので、ぜひ一度MVを見てみてください!

 

以上(おひとりさま編)・(恋人と一緒に編)とふたつに分けて3曲ずつ紹介してみました。初期の頃の曲が多かったので、現ハロプロファンじゃない人も聴き馴染みの曲があるんじゃないかな?と思います。

ちなみに「10曲選んで冬曲プレイリストを作るならどうなるかなあ」と考えて、最後に以下一覧にしてみました。

 

ハロプロ冬曲プレイリスト作ってみた

01会いたいロンリークリスマス℃-ute

02寒いね。(スマイレージ

03dearest.(松浦亜弥

03聖なる鐘がひびく夜タンポポ

04王子様と雪の夜タンポポ

05100回のKISS松浦亜弥

06白いTOKYOZYX

07キラキラ冬のシャイニーGモーニング娘。

08ぴったりしたいX'mas!(プッチモニ

09わ〜MERRYピンXmas!モーニング娘。

10Winter Story(Buono!

「切ない→可愛い→ぶっとんで→爽やかに終了」という順番ですが、いかがでしょうか??一曲でも聴いてみようかな!と思ってもらえると嬉しいです。ちなみに、「冬曲プレイリストを作ろう!」と今回試みてみましたが、ハロプロって意外と冬曲少ないなあという印象でした。

それではみなさん、素敵な冬をお過ごし下さい!

以上!

 

 

【感想】リアル『東京タラレバ娘』?!実家に帰省したら兄に「婚活しろ」と言われた話

 

この夏、25歳を迎えました。遂にアラサー女性の仲間入りです。

とはいえ「アラサーだ!やべぇ!」なんて焦りは微塵も感じていません。なぜかと言うと、私のまわりのアラサー女性って、キラキラしてる人が多いんです。美人で仕事もできて、プライベートも充実してそうな人ばかり。なので、「アラサー?上等だ!」なんて思っていた…はずだったんです。

「お前焦ったほうがいいよ。婚活しろ」と、兄に言われるまでは。

 

先に私の恋愛経験値を述べておくと、25年間生きてきてお付き合いをした経験は1度だけ。しかも「俺の想像してた彼女とはちょっと違う」とか何とかそんなことを言われ、半年も経たずして振られる始末。すなわち恋愛経験値は極めて低いわけです。

それでも「いやいや、まだ20代前半だし!仕事も頑張ってるし!好きなことやれてるし!」と自分に言い訳をしながら今まで過ごしてきたわけですよ、はい。

そんな私に放たれた「婚活しろ」という兄の一言。

家族と恋バナなんてしたことなかった私に、急に放たれた言葉。予想もしなかった出来事に「なななな、なんよ、突然」と噛みまくる私。

兄「お前、今彼氏おると?」

私「・・・おらん」

兄「ハッ!(鼻で笑う)お前やべぇって。婚活しろ、こ・ん・か・つ!」

私「う、うるさいなあ!いいやん、好きなことしようっちゃけん!」

と笑い飛ばしながらも、口元がヒクヒクと引き攣るのを感じる私。

そんな私の引き攣った笑いを見兼ねてか、「いらんこと言わんでいいと!●●ちゃんは東京で仕事頑張りよるっちゃけん!」と、隣で話を聞いていた兄嫁が助け舟を出してくれたわけです。

だがしかし、

兄「ハッ!(鼻で笑う)そんなん言い訳やろ、言い訳。彼氏が出来んけんって、それっぽい言い訳しようだけやろ」と一蹴され。

兄「じゃあ、実際どんくらい稼ぎようと?月給は?ボーナスは?年収は?」

私「×××万円・・・」

兄「ハッ!(鼻で笑う)たいしたことねーやん。仕事を言い訳にするくらいっちゃけんもっと稼いどるかと思ったし

私「・・・!!!」

兄「別に今直ぐ結婚しろとか言いよらんよ?ただ25にもなってそんだけしか恋愛経験ないのがやべえって言いよると。そのまま30になって、さあ婚活しようとか言っても遅いっちゃけんね。準備くらいしとけ」と、引き攣る私を余所に、畳み掛けてくるわけです。

もはや私のHPはゼロ・・・。

そんな私の脳裏に、ある漫画がチラつきます。そう、それが『東京タラレバ娘』です。

 

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)

内容紹介

「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」
そんなにイケていないはずじゃないのに気づいたらアラサ―になっていた倫子。6年後の東京オリンピックまでには結婚したいと思うけど…。(引用:amazon

 

アラサー女性には“ホラー漫画”として話題のこちらの作品。吉高由里子さん主演でドラマ化も決定していますね。

私がこの作品と出会ったのは今から2年前。当時は若干の恐怖を感じながらも、まだコメディとして楽しんでいました。32歳未婚の上司に「絶対ハマると思います!」とか言って薦めてたりもしました。今思えばどんだけ失礼な話でしょう…。

だがしかし。

今回の帰省を終え1巻から既刊まで読み返してみたところ・・・。

 

笑えねええええええええええ!

途中で何度本を閉じたくなっただろうか。

何が笑えないって、これを初めて読んだ時から今の私の状況が全く変わっていない点ですよ。 女友達と集まって話す会話の内容も、いつも同じ。変化なしという点ですよ。

東京タラレバ娘」を正気で読んでいられる人は、「恋に無関心」もしくは「恋が充実している」もしくは「自分のやばさにそもそも気づいていない」のどれかであって、私は最後だったんですね。「なんとかなる」「仕事頑張ってるし」なんて、都合の良い言い訳を並べて、なかなか恋愛できない自分から逃げてたんでしょうね。

それが、実の兄に指摘されて初めて恋愛に対して焦りが芽生えてきたわけです。

ということで、本当は恋愛したくてしたくてたまらないくせに、「私、恋愛できないんじゃなくて、しないんです!(フンッ)」なんて強がっている方へ贈ります。

東京タラレバ娘」説法。(閲覧注意)

 

東京タラレバ娘』説法

女子会?それ、そんな可愛いもんじゃありませんから〜!

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 (出典:東京タラレバ娘1巻)

いい歳して「痩せたら」だの「好きになれれば」だの

なんの根拠もないタラレバ話でよく

そんなに盛り上がれるもんだな

オレに言わせりゃあんたらのソレは

女子会じゃなくてただの

行き遅れの井戸端会議だろ 

確かに言ってますね。「出会いがあったらなあ」とか「いい人いればなあ」とか。 一年前も半年前も一ヶ月前も一週間前も。飽きずに何度も同じようなこと、言ってますね。全く進展することない話、してますね。

 

 1年後の私は、3年後の私は、思い描いていた私ですか?

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(出典:東京タラレバ娘4巻)

あることないこと妄想して興奮して

それだけに基づいて

たいして考えもせず行動する

だからオレも警戒する 

なあ一体何の為に歳取ってるんだあんたら

17歳の私は20歳になったら大学生として楽しい恋愛してるんだろうな、って思っていました。20歳の私は23歳になったら社会人として大人な恋愛してるんだろうなって思っていました。23歳の私は25歳になったら仕事も地に足ついてきてお互い支え合えるようなパートナーと出会ってるんだろうなって思っていました。アレ…?

 

 人のふり見て我がふり直せってこういうこと

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(出典:東京タラレバ娘5巻)

 戦闘力2 戦闘力3 戦闘力2

「じゃああんた付き合いなさいよ」

「え やだ ムリ」

「 自分たちのこと棚に上げて、何他人こと値踏みしてんだ!」って突っ込みたくなるけど、考えてみたら私もしてますわ。“人のふり見て我がふり直せ”ってこういうことかしら。

 

 それでも読んじゃうのは、救いを求めてるから

読めば読むほど、つらくなるこの漫画。「じゃあなんで読み続けてるんだろう」って、考えてみました。

で、結論。

この漫画を読み続けているのは、別に私がドMというわけでも、彼女たちの行動をみて我がふりを直そうとしているわけでもなく、多分救いを求めてるんだと思います。

「これだけ傷ついてボロボロになっても、きっと最後は救われるんでしょ?」って、主人公たちに自分を重ねて、彼女たちが救われるのを待っているんだと思います。私自身が安心できるような結末を描いてくれることを望んでいるんだと思います。

要するに、どうしようもないタラレバ娘なんですね。私。

 

近い将来、「ほんっと面白いわ、この漫画!」なんて、我が子を背におぶりながら、余裕な気持ちでこの漫画を楽しめてたらいいなあ。(あ、またタラレバ言っちゃった。)

 

以上!

【感想】『伊坂幸太郎』全作品、一挙紹介してみた(パート1)

 

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退職に伴い、一カ月間まるまる有給消化で過ごすことになった10月。

さて、何をしよう。

日本全国の温泉を巡りたいな。どうせなら海外にでも旅行しようかな。なんて、色々な思いを巡らせていましたが、どれも実行できず。

で、結局10月の一ヶ月間をどう過ごしたかと言いますと、ある作家の作品をひたすら読み漁っておりました。

というのも私、「この作家の作品は全て読破している!」と胸を張って言える作家が存在しなかったんです。

ということで、タイトル通り、その作家を伊坂幸太郎さんに定め、今まで読んだことがある作品も含め、全ての作品を読み返してみました。

ちなみに、伊坂幸太郎さんに定めた理由は、文体が難しくないのでサラサラと読める。そしてエンターテインメント性が非常に高い。つまり、挫折することなく全ての作品を読み終えられるだろうという単純なものです。

ということで、エッセイやアンソロジー作品を除けばほぼ全作品を読み終えたので(書籍化されている33作品)、何回かに分けて読んだ作品を一挙紹介してみようと思います。

 

 

伊坂幸太郎作品の魅力

作品を紹介する前に、伊坂幸太郎作品は一体どんなところが面白いか?私なりにいくつか並べてみました。

 

・王道の娯楽小説でありながら練りに練られた構成の技巧「伊坂マジック」

設定の奇抜さだったり主人公が追いつめられていく様だったり、伊坂作品はとにかくエンターテインメント性に富んでいて「これぞ王道の娯楽小説!」と言えるんですが、ただの娯楽小説では終わらないんですよね。伏線の多さや、その伏線回収の技巧にはついつい唸ってしまいます。いつも一歩先をいかれている気分になるんです。伊坂さんが「はい、今、僕の技巧に騙されてますよ〜」ってニヤリとしている姿が浮かんでしまうんですよね。細部まで油断しちゃいけない。そんな楽しみがあります。まさに、伊坂マジックです。

・登場人物たちのキャラクターとテンポの良い会話

伊坂作品に登場する人物ってキャラが立ってるんですよね。でもって、クスリと笑える会話や行動が多い。どんなに重いテーマを扱っていてもテンポ良く読めるのは、このおかげかもしれません。キャラクターの個性がきちんと書かれているので、「映像化するなら誰をキャスティングするかなあ」なんて想像しながら読むのも楽しいと思います。(実際に映画化されている作品が多い理由のひとつかもしれません)

・“どうしようもない悪”と“善”との対峙

伊坂作品に出てくる悪って、本当、とことん悪いんです。例えば、レイプだったり動物虐待だったり拷問だったりを罪悪感の欠片もなく楽しんでやっちゃう人が出てきたりとか。それをぼかすことなく表現してくるので、嫌悪感で本を閉じてしまいそうになることもあります。でも、そういった悪の残酷さが誤魔化さずに書かれているからこそ、善の在り方が明確に見えてくるんですよね。基本的には勧善懲悪がテーマの作品が多いのですが、一方で「悪とは何か、善とは何か」読者に答えが委ねられたまま終わる作品もあるので、良い意味で肩透かしを食らうこともあります。

・非現実と現実のコラボレーション効果

先にも書きましたが伊坂作品って奇抜な設定が多いんですよね。非現実というか。普通に生活してたらこんなこと起きないだろ!っていうような。けれど、そこに出てくる登場人物の心情だったり葛藤だったりは、生々しい。現実とかけ離れていないんです。あくまでフィクション小説なので現実に忠実すぎても面白くない。けど、かけ離れすぎると共感が生まれない。そんな非現実と現実の按配が絶妙だなと思います。それから、伊坂作品には実際に存在する人物や作品が登場することも多いので、そういったちょっとした現実から、なんとなく普遍性を感じてしまうんですよね。

・爽やかな読後感。けれどかすかに漂う切ない気持ち

基本的に、伊坂作品を読み終えた後は、すっきりとした気分でいられると思います。時々、どうしようもなく読後感が悪い小説ってありますよね。そういった部類ではないですね。ただ不思議なことに、爽やかな気持ちや温かい気持ちになる一方で、寂しさや切なさもまた、かすかに残るんです。それがまた心地良いんですけどね。

・作品ごとのリンク部分をみつけるのが楽しい

 伊坂作品といえば全く別の作品に同じ人物が登場したりするのも読んでいて楽しいポイントのひとつですよね。「あ、この人この作品で出てきた!」という場面にたくさん出会います。明確に名前は出ていなくても、描写で「同じ人物だよな」と気づかされるので、登場人物をリンクさせながら読んでみてください。

ということで!長くなりましたが、早速作品紹介に参りましょう!今回はデビュー作『オーデュボンの祈り』から『重力ピエロ』までの4作品です。

 

 伊坂幸太郎作品、一挙紹介(パート1)

オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

 

あらすじ 

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?(引用:amazon

伊坂幸太郎のデビュー作となるこの作品。

読み始めのうちは、なんとなくオズの魔法使いの世界に迷い込んだような、「あれ。私今、ファンタジー小説読んでるんだっけ?」と、なんとも言えない不思議な気分のままページをめくっていくことになります。

なんてったって【未来が見えるカカシ】が、この作品の重要人物(人物と言っていいのかは謎ですが)ですからね。念のためですが、カカシというのは、人間の名前ではありませんよ。田んぼに刺さっている、あのカカシです。そのカカシが、言葉を話せて且つ未来が見えるんです。

設定からして、従来のミステリー小説とは逸脱していますよね。

とはいえ、「未来が見えるはずのカカシが、なぜ殺されたのか?」「果たして犯人は誰なのか?」というミステリー要素はしっかり盛り込まれているわけで。断片的だった出来事が次々と繋がっていく伏線回収の伊坂マジックは、デビュー当時から顕在です。

印象に残ったシーン

「小説の中で事件が起きるんだ。人が殺されたりして。で、その名探偵が最後に事件を解決する。犯人は誰それだ、と指摘するんだ」

「で、当たっているわけか」

「というよりも、彼が決定した人が犯人になるんだ。ただ、彼は犯罪そのものが起きるのを防ぐことはできない」
犯罪を止めることはできない。でも、真相は指摘できる。僕がその探偵本人であったら、こう叫ぶだろう。「何の茶番なのだ」と。自分はいったい誰を救うのだろうか、と頭を掻き毟る。

未来を知り得ながらも、何もすることができないカカシのもどかしさ。自分の役割はなんなのか。使命とは。

ラストでどんでん返しがあるわけでもなく、決して派手な作品とは言えませんが、個人的にかなり好きな作品なので、近い内にネタバレを含みながら、一記事書ければなと思います。 

 おすすめポイント

・独特の世界観で通常のミステリーとは違った面白みを味わえる

・勧善懲悪が明確でスッキリする

・なんてったって伊坂幸太郎のデビュー作

 ラッシュライフ

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

 
あらすじ泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。 (引用:amazon

5つのストーリーが別々に展開していく一冊。

登場人物も時間軸もバラバラに物語が進んでいくため、「いつか繋がるんだろうなあ」と分かってはいても中々到達点が見えず、最初のうちは置いて行かれないように必死に読みました。

で、一旦繋がりが見えるとどんどん進んでいく。終盤の盛り上がりは秀逸でした。一度乗り込んだジェットコースターからは降りられない。そんな気分です。

毎日少しずつ読もうとすると分からなくなるので、時間があるときに一気に読むことをおすすめします。

この作品で初登場、今後の伊坂作品にもちょくちょく出てくる黒澤が個人的に大好きです。なので、印象に残ったシーンも、黒澤の台詞より抜粋。

印象に残ったシーン

「でもな、人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ?」

佐々岡はその言葉に目を見開いた。

「誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。誰だって初参加なんだ。まあ、時に自分が人生のプロであるかのような知った顔をした奴もいるがね、とにかく実際には全員がアマチュアで、新人だ」

個人的に心に残る台詞が多かったこの作品。伊坂作品って、あたかも「名言だろ?」と提示してくるのではなく、ストーリーの流れの中で自然と放たれる言葉の数々に、自身の考え方のヒントになるような教訓が隠れているんですよね。

一度読み終えても、すぐにもう一度読み直したくなると思います。

おすすめポイント

・まさに伊坂マジック!読者を裏切る仕掛けが盛りだくさん

・人生が豊潤になる隠れ名言が多い

・登場人物、黒澤が魅力的(かなり個人的)

陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

 

 あらすじ

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!(引用:amazon

軽快かつスリル有で、さらりと読める作品。

4人の強盗団のキャラクターがとにかく際立っていて、ドタバタとした映像が脳内に何度もちらつきます。この作品は映画化されていますが、私はまだ映画を見ていないので、自分なりに配役を立てて読んでみたところ一層楽しめました。

強盗団なのでいわゆる悪者なんですが、愛すべき悪者といいますか。(犯罪を肯定しているわけではありませんよ!)

この4人の会話を後ろでずっと聞いていたいなと思うような、そんな読後感です。正直、話の内容はあまり印象に残っておらず・・・。個人的には、4人のキャラクターや会話を楽しむ、そんな作品だと思います。

印象に残ったシーン

・「でもさ。正しいことが人をいつも幸せにするとも限らない」

・「穏やかな人って何だ」「人生を楽しんでいる人かも」

・「魂のランクが下がってる」

伊坂作品をこれから読む人で、「シリアスよりもコメディ派」という人や、「漫画はよく読むけど小説はあまり読まない」という人におすすめの作品です。

 おすすめポイント

・登場人物たちのキャラクターがとにかく際立っている

・明朗快活!テンポよく読める

・憂鬱な気分が吹き飛ばされる

 重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

 

あらすじ

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。 (引用:amazon

母親が強姦されてできた息子、春。そんな春と家族の物語。遺伝、血縁、家族について問いかけてくるメッセージ性の強い本作品。

レイプや遺伝という重たいテーマを扱っているだけに、読んでいる側が暗い気分に陥ってもおかしくないところを、そうさせないのが伊坂さんの力量でしょうか。

憎悪や悲しみといった負の感情が、家族の愛や優しさといったあたたかい感情によって救われる。暗い井戸の底に長年うずくまっていたら、ある日、光が差し込んできて一気に外の世界に引っ張り上げられるような、そんな感じです。(わかりにくい)

決して明るい結末ではないですが、あたたかさの残る作品です。

印象に残ったシーン

・「楽しそうに生きてればな、地球の重力なんてなくなる」

・「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」

・そうして、父と春が握手をした。父の表情は変わらなかったが、右手にはとても強い力が込められているのがわかった。意思の伝達を行うような、力強い握手だった。

・「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」

ガンジーなどの先人の言葉を春がよく引用しているせいもありますが、それに負けず劣らず春の父と母が素敵な言葉をたくさん残してくれており、本作品については大好きな言葉がたくさんあるので、別の機会にまた紹介したいなと思います。

おすすめポイント

・重たい話なのに、あたたかい気持ち(幸福感)が勝る

・「何を善とし、何を悪とするか」考させられる作品

・春が博識なので、知識が増える。

 ちなみに、この作品の出だしがとても好きです。

ありませんか?一文目からその世界観に引きづり込まれること。夏目漱石の「我輩は猫である」だったり、島崎藤村の「夜明け前」だったり、出だしが有名な作品ってあると思うんですが、そんな歴史的に有名な作品にも負けず劣らずだと思います。

ー春が二階から落ちてきたー

声に出すと思わず、うっとりとした溜息が出てしまうのは私だけでしょうか?

 

ということで。第一段階、ひとまず終了!なんとなくでも、「読んでみたいなぁ」と思ってもらえる作品があれば嬉しいです。

次回は5作品目「アヒルと鴨のコインロッカー」から紹介します。BGMにボブディランを用意してお待ち下さい!

 

以上!

【雑記】今回の転職にかかり両親に対する感謝の念が堪えない話

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こんばんは、華金ですね。

今日は、タイトル通り「お父さんお母さんいつもありがとう」という話について書いていきます。

本題は、今回の転職にかかることなのですが、その前に、私の両親のことを簡単に紹介します。

ちなみに私は、父のことを「父ちゃん」と呼び、母のことを「ママ」と呼びます。とてもチグハグです。同じように呼ぶ人とは出会ったことがありません。

万が一「父ちゃん!ママ!」と両親のことを呼ぶ方がおりましたらお声かけ下さい。ぜひお近づきになりたく存じます。

それでは、早速参りましょう。

 

我が両親について

父(62歳)自営業

趣味はビリヤードと読書。そして年柄年中“ 作務衣+下駄 ”スタイルでございます。作務衣、ご存知ですか?ちなみにサムエと読みます。はい、こんなやつです。

 

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(出典元:http://www.samuelife.com

 

これを一年中着ております。スーツ姿なんて冠婚葬祭の時以外見たことありません。念のために申し上げますと、私の父は住職ではございません。陶芸家でもございません。でも、年柄年中作務衣を着ております。

そして、これにプラスして下駄を履いております。冬でも下駄です。遠くにいてもわかります。カランコロン、カランコロン。そんな音が聞こえてきたら、「あ。父ちゃんや」と悟ります。

 

母(年齢非開示)主婦

東京で生まれ育ち、父との結婚を機に福岡へ。シティガールが急に地方へ来たわけですから、引越し当時はあまりもの寂しさに毎晩枕を濡らしていたようです。そんな母も今や立派な福岡人。

結婚当時30キロ台だったらしい体重は世紀末の大増量を遂げ、腕っ節母ちゃんと化しております。「こんなはずじゃなかった。もっとしおらしいおなごだったはずだ」いつかの父の嘆きです。

 

我が両親のDIYのレベルが普通じゃない件

DIY(日曜大工)といえば、棚を作ってみたり壁を塗ってみたり、そんな類が一般的ですよね。しかし、うちの両親は一味違いました。ある日、母がぼそりと呟いたんです。「囲炉裏が欲しいな」と。

囲炉裏、いいですよね。和室なんかにあると、和を感じますよね。でもそんな簡単に手に入るものではありません。ーと思っていたら、父がぼそりと言ったんです。「作りゃあ、いいやん」と。

それはまさに、某国民的ドラマの名台詞「あるよ」にも劣らない軽いタッチで、淡々と。

いやいやいやいや。そんな簡単に作れるわけがないでしょと心の中で突っ込みを入れる私を他所に「そうやん!作ればいいったい!」と母はノリノリのご様子。

そんな両親を尻目に懸けておりましたら、数日後。なんと、出来上がっておりました。その完成品がこちら。

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昨日まで何の変哲もなかったテーブルの真ん中に、突如として現れた囲炉裏。父母共同作業による賜物です。この囲炉裏が出来てからというもの、冬になると後ろのソファーに座り、家族揃って暖をとります。

牡蠣やおにぎりなんかを焼く日もございますので、ぜひ我が家にお越しの際は囲炉裏で温まって行ってくださいね。

とまあ、こんな感じの我が両親です。では、そろそろ本題に。 

 

「いいっちゃない?」の一言に救われる

 

 今回転職をするにあたって、正直両親に伝えるべきかかなり悩みました。初めての転職ですし、年収は減りますし、正規雇用でなくなりますし。心配かけるかな、と。

まあ、とっくに成人を超えたいい大人なので両親に相談しなければならないという義務はないのですが。

学生時代に思い描いてたんですよね。

社会人になったら、両親にまとまった仕送りをするとか、一年に一度は旅行に連れていくとか。社会人になったらそんなことが当たり前にできるって、思い描いてたんですよね。

蓋を開けてみたら何一つ叶えられてなくて、「むしろ今回の転職で心配かけるかも」とか考えると情けなってくるわけで。結局前職を辞めることを伝えたのは、退職日の10日前。次に何するかを伝えたのは既に退職日を過ぎて、実家に帰省してからでした。

 

「で、次何すると?」

 

実家に帰省してからもなかなか私からは言い出せていなかったのですが、ついに母から一言。おやつの時間。梨と柿が出されてかぶりついていた時でした。

 

私「挑戦したいことがあるっちゃんねえ」

母「出版?」

私「うん」

母「いいやん。前から言いよったし」

私「でもアルバイト」

母「・・・・」

 

む、無言きた!!!!!!一瞬空気がピリッとした気がして、そこからはもう必死に喋ってました。一方的に。なんでしたいのか。どこで何をするのか。どれだけ挑戦したいのか。今どういう段階にいるのか。などなど。

で、一通り喋り終えたところで、母が一言。

 

「いいやん。頑張りいよ」と。母の性格上、反対されることはなくとも、もっと根掘り葉掘り聞かれるものだと思っていたので拍子抜けしてしまい、「いいと?」なんて、情けない質問をしておりました。

 

母「いいもなんも、挑戦したいっちゃろ?」

私「うん。でも、いいと?」

母「挑戦したいって自分の子が言いよるっちゃけん、否定する権利も理由もなかろうもん。それにあんたが挑戦したいとか言うの珍しいやん。そりゃ応援するくさ」

 

そこまで言って納得したのか何なのか分かりませんが、「挑戦したいことがあるっていいねえ」なんて言いながら夕飯の準備に取り掛かり始めまして。私はとにかく涙がとまらなくなって。母は何も突っ込んで来ませんでしたが、ひとりでグズグズ泣いておりました。梨と柿を頬張りながら。

 

それからその日の夜、晩御飯を食べながら父にも同じような話をしました。で、父も一言。「いいっちゃない?」と。「親自身が誇れる人生送ってきとうなら立派に口出しなんかも出来るっちゃろうけどねえ。そうやないけんねえ」とケラケラ笑いながら。

 

 ・・・なんだかなあ。

反対はされないだろうし応援してくれるだろうなって想像はしてたんです。ただ、実際に父母の口から聞いた「いいやん」「いいっちゃない?」の言葉は、想像していたよりも遥かに自分にとって心強かったです。

 

 ちなみにその夜、自分の部屋に戻って耳を澄ましておりましたら、

「お金のこととか心配せんで目の前のことに集中できるように私夜勤でも始めようかいな」なんて母の言葉が聞こえてきまして、そこでまた目頭が熱くなるわけです。

もちろん、お金のことで親に甘えようとは思ってません。甘えるのと脛かじりは違うと思うので。だけどそうやって考えてくれていること自体がたまらなく有難くて。この人たちにとって私は、何歳になっても、いつまで経っても子供なんでしょうね。

 

自分ひとりで頑張ってる気になって、他人を見下したり威張り散らしたりするような日が来ようもんなら、このブログを読み返そうと思います。

両親に対する感謝の意を忘れないための備忘録として。

 

愛情を繋いでいく

ちなみに今回の件を親戚のおばちゃんと話したところ次のような言葉をいただきました。

・親は子供が甘えてきてくれるうちが花。

子供が甘えてきたら目一杯、応援するし愛情を注ぎたいと思ってる。

なんでかって?おばちゃんも、そうやって生きてきたから。

親に目一杯甘えて、親から目一杯愛情もらってきたから。

だからおばちゃんの子供も、自分に子供ができたら、目一杯子供に愛情を与えていかんといかん。そうやって愛情ってのは繋がっていくもんよ。

・親の仕事は子供の可能性や選択肢を広げてあげること。

だから子供が夢や目標を語ってきてくれることはこのうえない親孝行。

仕事をあたえてくれるわけやからね。

私も子供ができたら目一杯愛情を注ぎたい。もしできなくても、もらってきた愛情を私だけで終わらせたくないなあ。誰かに繋いでいきたいなあ。そう思った次第です。

※ ちなみに。甘えるのと脛かじりは違うと思っていますので、「甘える=脛かじり」とは捉えて欲しくないですね。「うちの親、甘やかしてくれるよ!最高でしょ!」ということを言いたいのではなく「選択肢をいつも広げてくれる親に感謝してるよ!」っていう話です。

拝啓 父ちゃん、ママ

拝啓 父ちゃん、ママ

父ちゃん、痛風には気をつけて。

ママ、もうすこし痩せた方がいいよ。

何がいいたいかと言うと、身体は大事にね。

 

以上!

 

【モーニング娘。】の曲を、6つの恋愛タイプに分類してみた

 

 

突然ですが、モーニング娘。の曲の中には、恋愛に関する曲がたくさんあります。可愛らしい恋愛もあれば、情熱的な恋愛もあります。時には嫉妬にまみれたドロドロな恋愛について歌っている曲も(笑)

ということで、今回はモーニング娘。の曲を恋愛タイプごとに仕分けしてみました。

全曲!と言いたいところですが、時間とキャパシティの問題により私なりに何曲かを選んでカテゴライズしています。自分自身はどのタイプに当てはまるのか?曲と照らし合わせて考えてみると楽しいかもしれません。

それでは早速、参りましょう!

6つの恋愛タイプ

今回は、カナダの社会学者ジョン・アラン・リー氏の恋愛類型に則り、タイプを6つに分類してみました。それぞれのタイプは以下の通りです。

マニア(熱狂的な愛)

相手に執着しやすく、恋愛に対して激しい感情が伴うタイプです。相手がほかの異性の話をするだけで嫉妬心に駆られるなど、相手に熱中し、愛されていることを繰り返し求める人が多いようです。

プラグマ(実利的な愛)

自分に利益があるかどうかなど、恋愛を手段として考えるタイプです。簡単にいえば「玉の輿にのりたい」など、恋愛よりも地位や財産、自己成長などを重視します。したがって、学力や家柄など、様々な基準を立て、恋愛相手を選ぼうとする人が多いようです。

アガペ(愛他的な愛)

相手の気持ちや利益を一番に考えて、自己犠牲を厭わずに尽くすタイプです。相手が喜ぶように奉仕したり、応援したりするので、ふとした瞬間に疲れてしまったり、今までの行為はなんだったのかと悲観的になってしまったりする人が多いようです。

ルダス(遊びの愛)

恋愛をゲームのように捉え、楽しむことを大切にするタイプです。このタイプの人は、複数の人と関係を持つことに抵抗を感じません。駆け引き上手と言いますか、いわゆる遊び人と言えるかもしれません。

ストーゲイ(友情的な愛)

穏やかで友情的な恋愛を育むタイプです。学校の同級生や職場の同僚など、身近な人と関係を築いていくうちに恋愛に発展していくことが多いため、相手に対しても友情や仲間意識に近い感情を持っている人が多いようです。

エロス(情熱的な愛)

恋愛をこのうえない至上のものとして捉え、情熱的な愛を求めるタイプです。このタイプの人は、常にロマンチストな思考を持ち備えています。また、異性の外見に強いこだわりを持っており、一目惚れ型の恋愛をすることが多いようです。

ふむふむ。やはりタイプごとに恋愛に求めるものが異なりますね。それでは、それぞれの恋愛タイプを学んだところで早速、モーニング娘。の曲を仕分けていきましょう!

 

マニア(熱狂的な愛)型の楽曲は?

時に彼以外のものは敵に見えてしまうような熱狂的な恋。そんな狂気すらも感じるタイプにぴったりかなと思い、こちらの2曲を選抜しました!

『give me 愛』(アルバム収録曲)

Give me 愛

Give me 愛

 

歌詞

わかままでもいい 本気なら 独占したい あなたを

どんな女性(ひと)だって簡単には近寄せないでほしい

泣いちゃう日も笑顔の日も すべてあなた次第と知ってるの?

夢の中だけでも腕組んでみたい ああ今夜も声が聞きたい

好きだよ!好きだ!と叫んでみたけど ねえ未来はどんな色になるの

こんな風にあなた スキで居られる子は どこ探したっていないよ

独占欲MAXですね。相手と自分の好きの大きさの違いに苦しみそうです。男性からしたら、「重いよお前!」とか言って逃げて行っちゃいそうですよね・・・。

『シャボン玉』

歌詞

 愛する人はあなただけ 誰も邪魔させない

愛のシャボンに抱かれて わたしだけのあなた

(セリフ)

本気でスキだって言ったじゃん!どんな事だってするよ!

悪いことがあったら教えて?ねぇ?ねぇ?

なによ!人が真剣に話してるのい電源切ってよ

わたしの気持ち知ってて口説いたんでしょ?

そうよね?好きなのよね?

そう、ぎゅっとし抱きしめてよーー!

うん。とてつもなく面倒臭い。これぞ、熱狂型です。

石川梨華ちゃんや道重さゆみちゃん飯窪春菜ちゃんが台詞パートを担当していますが、みんな抜群の表現力です。ちなみにアンジュルム中西香菜ちゃんによる関西弁verもなかなかの重さです。

 

プラグマ(実利的な愛)型の楽曲は?

 恋愛に自分の利益を求めるタイプかあ。難しい!歌詞が直接的に表しているわけではないですが、こちらの曲はどうでしょう?

 『女が目立って なぜイケナイ

女が目立って なぜイケナイ

女が目立って なぜイケナイ

 

歌詞

強い目の風がスカートをめくっても そんなの気にしない

刺激なら強い方がいい その方がいろいろ燃える

女が目立ってなぜイケナイ

文句のないくらい今日は天気が良い

みんな見ているわ 透けたシャツと揺れるワタクシを

こういうプライド高めの女の子って、合コンとかの出会いの場で「勤務先は?年収は?」って、真っ先に聞いてそうだなという偏見で選びました!

『直感〜時として恋は〜』(アルバム収録曲)

 歌詞

逃した魚は大きいぞ 出会い頭が大切なのに

逃した魚はおいしいぞ またこの次なんてあるわけないじゃん

この次に出会う人 その次に出会う人

欲望にきりは無く 夢ばかり広がる 

そうだ全く その通り

 この曲は、“ 逃した魚=高級な男 ” って捉えるとぴったりですよね。どんどん理想が高くなって、結局誰もつかまえられなかった!なんてオチになりそうですが。(シャレにならない)

 

アガペ(愛他的な愛)型の楽曲は?

恐らくこのタイプは、私と最もかけ離れたタイプですね。人に尽くすなんてできません。愛するより愛されたいです。応援するより応援されたいです。手料理を作ってあげるより手料理を食べさせてほしいです。なので、このタイプの女の子たちにはある意味尊敬の意を抱きますね。ということで、こちらの2曲!

『しょうがない夢追い人』 

しょうがない 夢追い人

しょうがない 夢追い人

 

歌詞

何度もあきらめた あなたと進むのを

AH どうしてもふんぎりつかない

何も知らないあなたの洋服にアイロンしてる手に涙が落ちてゆく

いつかあなたのその夢 叶う時くるのか

2人して 祝福出来るかな

しょうがない 夢追い人 

このままじゃ駄目だ!って思いながらも、別れられずに、相手の夢を応援し続ける健気な女の子ですね。私だったら、洋服にアイロンなんてかけてあげない!「んで?いつ職みつけてくるんだっけ?」とか聞いちゃいそう。ある意味、この女の子自身が、彼の夢が叶って一緒に祝福できる日を祈っている、“しょうがない夢追い人”ですよね。

 『彼と一緒にお店がしたい!

彼と一緒にお店がしたい!

彼と一緒にお店がしたい!

 

 歌詞

パパが嫌味タララ細かくうるさい 彼の悪口だけ 絶対許さない

パソコンの学校に行きたいな 将来にふたりでお店出すため

ハチャメチャな人生じゃないよ 私なり考えて 行動してるよ

家族のみんな大好きだけれど 夢追いかける世代

他の人の意見も耳に入らないくらい彼のために猪突猛進しちゃう女の子ですよね。この曲は道重さゆみちゃんが本当に可愛いので、ぜひMVも見てみてくださいね。

 

ルダス(遊びの愛)型の楽曲は?

恋愛において駆け引きできる余裕があるなんて羨ましいな、と思いながら小悪魔な女の子を連想させるこちらの2曲を選びました。

『Fantasyが始まる」(アルバム収録曲)

Fantasy!拾壱

Fantasy!拾壱

 

歌詞

自由で何が悪いと言うの 好きなようにしていいじゃない

すべてあなたの思い通りに なるなんて思わないでよ

どうしてそんな重い鎖を私に巻きつけるの

束縛やめてよ 羽が傷つく

身体が勝手に動き始めるの SEXYでごめんね

ガラスの靴はこの手の中にある

Fantasyが始まる

 恐らくこの恋愛タイプは、さきほどのアガペ(愛他的)やマニア(熱狂的)とは両極のタイプになるでしょうね。男性からすると、手に入れられそうで中々手に入らない。でも追いかけてしまう。といった感じでしょうか。そんな女性になってみたいもんです。

なんちゃって恋愛

なんちゃって恋愛

なんちゃって恋愛

 

 歌詞

あくびが一つ出ちゃうほど つまらない午後になったな

ナンパとかしないでくれるかな しらけちゃう

しばらくはゲンキなキャラで なんとなく生きてきたけど

気がつけば色気も出てきたみたい

なんちゃって恋愛をしたところ 寂しくなるだけ

それなのにぬくもりを感じたくなる

なんちゃって良い奴を演じても虚しくなるだけ

それなのに適当に 愛想笑い

この曲は恋愛をゲームとして楽しんでいるというよりも、ゲーム的な“なんちゃって恋愛”しかできずに苦しんでいるという感じですよね。内心は本気の恋をしてみたい、でも出来ない。なんとなく共感できる人も多いんじゃないでしょうか。

 

ストーゲイ(友情的な愛)型の楽曲は?

身近な人とだんだんと距離が近づいていって、気がついたら恋心が芽生えていた。そんな淡くて爽やかな雰囲気を感じられる2曲を選びました。

『笑顔の君は太陽さ』 

歌詞

笑顔の君は太陽さ 出会う人みんなと友達んなる

笑顔の君は太陽さ 天真爛漫で生きりゃいい

笑顔の君は太陽さ 世の中のすべてを愛してる

笑顔の君は太陽さ 誰の真似でもないのがいい

 決して恋愛曲ではないのですが、なんとなく思い浮かびませんか?ひとりの女子生徒がグラウンドで楽しそうにサッカーをしている男子生徒をみつめている姿が。教室で友達と楽しそうに話す男子生徒がなぜか気になってチラチラと見ちゃう姿が。なんだか少女漫画チックですが(笑)

真夏の光線』 

真夏の光線

真夏の光線

 

歌詞

Ah いいことが重なり過ぎてるわ

雨男の彼が口笛なんて吹いて

それでもいっか!ついていくわ

ちょっぴり三枚目だけど

Ah 去年とこの夏は違うわ 

あなたがいる 淋しくない

エンドレスサマー

勝手なイメージですけど、このふたりって凄く穏やかな恋愛をしている気がするんですよねえ。それこそ長年の友達が恋人になったみたいな。 そんなふたりの姿を思い浮かべて、なんだかほっこりしちゃう曲です。

 

 エロス(情熱的な愛)

恋愛至上主義で、ロマン主義で、一目惚れタイプで。これまた難しいですね。このタイプって、一度「好き!」と思ってしまったら、勝手にひとりで恋に恋して溺れていっちゃうイメージです。こじらせちゃいそう。沼にハマっていっちゃいそう。不倫とかしてても、そこに愛があれば美しい関係とか思っちゃいそう。そんな勝手なイメージと偏見で、色気が漂いつつ、なんとなく危うさが感じられる2曲を選んでみました。

『愛して愛して後一分』

愛して 愛して 後一分

愛して 愛して 後一分

 

歌詞

愛して愛して後一分 みつめてみつめて抱きしめて

優しく優しく後一分 とろけるとろける夢心地

恋に焦がれてたあの頃とまったく違うけど

怖く思うほど夢中だわ もう止められないわ

時にはジェラシー またキスしてセクシー

無理難題を言う人ね それが魅力ね

時には焦らし またあなたが眩しい

Ah 全部ステキ 薔薇のような恋

真っ赤な薔薇ね

『情熱のキスを一つ』 (アルバム収録曲)

情熱のキスを一つ

情熱のキスを一つ

 

 歌詞

互いにお互いを未だに知らないまま

半年過ごしたね ずっと一緒だったね

無口な君だから時間は過ぎ行くけど

なんだか寂しいよ 抱き合うだけなんてね

過去はわからないけど未来は見えないけど

この瞬間こんな燃え上がるからいいの

だけどきっといつの日かもっと知りたくなるね

それがきっと女の性(さが)ね

 

まとめ

なんとなくプラチナ期の曲が多くなっちゃいました。恐らく、そもそもの恋愛タイプが少し大人よりだったからかと思います。

ということで、恋愛タイプごとに仕分けをして何曲か紹介しましたが、いかがでしたか?気になる曲があった方はぜひ、聴いてみてください!エロスタイプの2曲なんかは、音楽と歌詞が結びついて、より危うい雰囲気が増しますので。(笑)

 

最後に

セクシーキャットの演説/ムキダシで向き合って/そうじゃない(A)

セクシーキャットの演説/ムキダシで向き合って/そうじゃない(A)

 

 

11月23日はモーニング娘。'16の新曲発売日です!(応援・宣伝)

以上。