日々、てくてくと。

本・漫画・ハロプロネタを中心に日々考えてることを気ままに。

【感想】リアル『東京タラレバ娘』?!実家に帰省したら兄に「婚活しろ」と言われた話

 

この夏、25歳を迎えました。遂にアラサー女性の仲間入りです。

とはいえ「アラサーだ!やべぇ!」なんて焦りは微塵も感じていません。なぜかと言うと、私のまわりのアラサー女性って、キラキラしてる人が多いんです。美人で仕事もできて、プライベートも充実してそうな人ばかり。なので、「アラサー?上等だ!」なんて思っていた…はずだったんです。

「お前焦ったほうがいいよ。婚活しろ」と、兄に言われるまでは。

 

先に私の恋愛経験値を述べておくと、25年間生きてきてお付き合いをした経験は1度だけ。しかも「俺の想像してた彼女とはちょっと違う」とか何とかそんなことを言われ、半年も経たずして振られる始末。すなわち恋愛経験値は極めて低いわけです。

それでも「いやいや、まだ20代前半だし!仕事も頑張ってるし!好きなことやれてるし!」と自分に言い訳をしながら今まで過ごしてきたわけですよ、はい。

そんな私に放たれた「婚活しろ」という兄の一言。

家族と恋バナなんてしたことなかった私に、急に放たれた言葉。予想もしなかった出来事に「なななな、なんよ、突然」と噛みまくる私。

兄「お前、今彼氏おると?」

私「・・・おらん」

兄「ハッ!(鼻で笑う)お前やべぇって。婚活しろ、こ・ん・か・つ!」

私「う、うるさいなあ!いいやん、好きなことしようっちゃけん!」

と笑い飛ばしながらも、口元がヒクヒクと引き攣るのを感じる私。

そんな私の引き攣った笑いを見兼ねてか、「いらんこと言わんでいいと!●●ちゃんは東京で仕事頑張りよるっちゃけん!」と、隣で話を聞いていた兄嫁が助け舟を出してくれたわけです。

だがしかし、

兄「ハッ!(鼻で笑う)そんなん言い訳やろ、言い訳。彼氏が出来んけんって、それっぽい言い訳しようだけやろ」と一蹴され。

兄「じゃあ、実際どんくらい稼ぎようと?月給は?ボーナスは?年収は?」

私「×××万円・・・」

兄「ハッ!(鼻で笑う)たいしたことねーやん。仕事を言い訳にするくらいっちゃけんもっと稼いどるかと思ったし

私「・・・!!!」

兄「別に今直ぐ結婚しろとか言いよらんよ?ただ25にもなってそんだけしか恋愛経験ないのがやべえって言いよると。そのまま30になって、さあ婚活しようとか言っても遅いっちゃけんね。準備くらいしとけ」と、引き攣る私を余所に、畳み掛けてくるわけです。

もはや私のHPはゼロ・・・。

そんな私の脳裏に、ある漫画がチラつきます。そう、それが『東京タラレバ娘』です。

 

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)

内容紹介

「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」
そんなにイケていないはずじゃないのに気づいたらアラサ―になっていた倫子。6年後の東京オリンピックまでには結婚したいと思うけど…。(引用:amazon

 

アラサー女性には“ホラー漫画”として話題のこちらの作品。吉高由里子さん主演でドラマ化も決定していますね。

私がこの作品と出会ったのは今から2年前。当時は若干の恐怖を感じながらも、まだコメディとして楽しんでいました。32歳未婚の上司に「絶対ハマると思います!」とか言って薦めてたりもしました。今思えばどんだけ失礼な話でしょう…。

だがしかし。

今回の帰省を終え1巻から既刊まで読み返してみたところ・・・。

 

笑えねええええええええええ!

途中で何度本を閉じたくなっただろうか。

何が笑えないって、これを初めて読んだ時から今の私の状況が全く変わっていない点ですよ。 女友達と集まって話す会話の内容も、いつも同じ。変化なしという点ですよ。

東京タラレバ娘」を正気で読んでいられる人は、「恋に無関心」もしくは「恋が充実している」もしくは「自分のやばさにそもそも気づいていない」のどれかであって、私は最後だったんですね。「なんとかなる」「仕事頑張ってるし」なんて、都合の良い言い訳を並べて、なかなか恋愛できない自分から逃げてたんでしょうね。

それが、実の兄に指摘されて初めて恋愛に対して焦りが芽生えてきたわけです。

ということで、本当は恋愛したくてしたくてたまらないくせに、「私、恋愛できないんじゃなくて、しないんです!(フンッ)」なんて強がっている方へ贈ります。

東京タラレバ娘」説法。(閲覧注意)

 

東京タラレバ娘』説法

女子会?それ、そんな可愛いもんじゃありませんから〜!

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 (出典:東京タラレバ娘1巻)

いい歳して「痩せたら」だの「好きになれれば」だの

なんの根拠もないタラレバ話でよく

そんなに盛り上がれるもんだな

オレに言わせりゃあんたらのソレは

女子会じゃなくてただの

行き遅れの井戸端会議だろ 

確かに言ってますね。「出会いがあったらなあ」とか「いい人いればなあ」とか。 一年前も半年前も一ヶ月前も一週間前も。飽きずに何度も同じようなこと、言ってますね。全く進展することない話、してますね。

 

 1年後の私は、3年後の私は、思い描いていた私ですか?

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(出典:東京タラレバ娘4巻)

あることないこと妄想して興奮して

それだけに基づいて

たいして考えもせず行動する

だからオレも警戒する 

なあ一体何の為に歳取ってるんだあんたら

17歳の私は20歳になったら大学生として楽しい恋愛してるんだろうな、って思っていました。20歳の私は23歳になったら社会人として大人な恋愛してるんだろうなって思っていました。23歳の私は25歳になったら仕事も地に足ついてきてお互い支え合えるようなパートナーと出会ってるんだろうなって思っていました。アレ…?

 

 人のふり見て我がふり直せってこういうこと

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(出典:東京タラレバ娘5巻)

 戦闘力2 戦闘力3 戦闘力2

「じゃああんた付き合いなさいよ」

「え やだ ムリ」

「 自分たちのこと棚に上げて、何他人こと値踏みしてんだ!」って突っ込みたくなるけど、考えてみたら私もしてますわ。“人のふり見て我がふり直せ”ってこういうことかしら。

 

 それでも読んじゃうのは、救いを求めてるから

読めば読むほど、つらくなるこの漫画。「じゃあなんで読み続けてるんだろう」って、考えてみました。

で、結論。

この漫画を読み続けているのは、別に私がドMというわけでも、彼女たちの行動をみて我がふりを直そうとしているわけでもなく、多分救いを求めてるんだと思います。

「これだけ傷ついてボロボロになっても、きっと最後は救われるんでしょ?」って、主人公たちに自分を重ねて、彼女たちが救われるのを待っているんだと思います。私自身が安心できるような結末を描いてくれることを望んでいるんだと思います。

要するに、どうしようもないタラレバ娘なんですね。私。

 

近い将来、「ほんっと面白いわ、この漫画!」なんて、我が子を背におぶりながら、余裕な気持ちでこの漫画を楽しめてたらいいなあ。(あ、またタラレバ言っちゃった。)

 

以上!