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【漫画】まるでファッション誌!『ハンサムな彼女』に学ぶ可愛すぎるレトロファッション

 

今回は、【子供のころに読んでいて、大人になった今また読み直したい】こちらの作品を紹介します。

 

 

1988年〜92年に渡って少女漫画誌りぼん」で連載されていた「ハンサムな彼女」。

私がこの作品と出会ったのは小学生の時。

当時りぼんでは、同作家の「ミントな僕ら」が連載されていました。

その作品がきっかけで吉住渉作品にハマり、お小遣いをコツコツと貯めて、「ママレードボーイ」と同作品を大人買いしました。

そんな思い出深いこちらの作品。

先月実家に帰省したので、久しぶりに読み返してみたところ、主人公たちのファッションが可愛すぎるではありませんか!

まるでファッション雑誌や〜と、気分が高まる高まる。

…ということで。

今回は漫画「ハンサムな彼女」より、その可愛すぎるレトロファッションに注目してみることにしました!

 

 

 「ハンサムな彼女」のあらすじ

まずは簡単にあらすじをご紹介。

主人公萩原未央は女優で、中高一貫校の四ツ葉学園の芸能科に通っている。ある日、未央は、アメリカ帰りの青年熊谷一哉に出会う。彼は一流の映画監督を目指しており、周りからは天才少年と呼ばれていた。最初は気の合わない2人だったが、やがて未央は一哉に惹かれていく…。 (引用:ハンサムな彼女 - Wikipedia

映画一筋の一哉がヒロイン未央に対する恋心を認めるまでに費やす時間、単行本にして5巻(全9巻)。

とにかく、もどかしくて、じれったい!

ただ、ふたりが両思いになってからは、一哉の変化がとっても愛おしいんです。

映画のことしか考えてなかった彼が、未央に振り回されて、焦ったり、嫉妬したり、今まで見せたことないような笑顔を浮かべたり…。

恋っていいなあ素敵だなあ。なんて、単純だけど思えちゃうんですよね。

りぼんで連載するにはちょっぴりビターな恋愛。けれど、とても可愛らしい。

そんな恋模様に、大人になった今でも存分に胸焦がされますよ。

さて、簡単にあらすじを紹介したところで。

本題の、主人公のファッションをみていきましょう!

 

可愛すぎる80'sレトロファッション

既述の通り「ハンサムな彼女」がりぼんで連載されていたのは、1988年〜1992年。

つまり作中のファッションは、80年代後期-90年代初期のものなのですが、2016年の今、現代にも応用できそうなアイテムが盛りだくさんなのです。

 そんな主人公未央のファッションを現代のアイテムで再現してみました。 

 

未央のファッションをZARAのアイテムであらわしてみた

未央のファッションと比較するにあたって、お馴染みのブランドZARAにご協力頂きました。

それでは参りましょう!

まずは、こちら。

 

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バックル付きのミディスカートが魅力的なコーディネート。

未央みたいに白シャツを合わせても可愛いですが、これからの季節、ZARAコーデのように、タートルネックのセーターと合わせても、カジュアルに着こなせて可愛いかもしれません。

つづいては、こちら!

 

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柄シャツと同柄パンツのセットアップコーディネート。

ハンパ丈のパンツ靴下オックスフォードシューズの組み合わせって、大好物です。

なんとなく、ファッション雑誌「FUDGE」に出てきそうですよね。

つづいては、こちら!

 

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ZARAのコーディネートとほぼ一致!

花柄のロングスカートモカシンシューズヘアーバンドという小物づかい。

読みながら思わず「可愛すぎかっ!」と叫んでしまいました。

それでは最後に、こちら!

 

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オーバーオールのコーディネート。

すぐにでも普段着として真似できそうですよね。調べたところ、ZARAにもオーバーオールアイテム、たくさんありました。

(ちなみに今回比較したZARAのファッションは全て今季のものですので購入可能です。)

 

まとめ:『ハンサムな彼女』はファッション誌としても楽しめる

いかがでしたか?

ハンサムな彼女」には今回紹介した以外にも、可愛いくて参考になるファッションがまだまだたくさん出てきます。

洋服だけでなく、未央のヘアアレンジもコロコロと変わるので、ロングヘアの方はきっと真似したくなるかと!

もう20年以上も前の作品ですが、ストーリーの魅力はもちろんのこと、今回紹介したように、色褪せないファッションもたくさん出てくるので、大人になった今でも、いや、大人になった今だからこそ楽しめる少女漫画だと思います。

気になった方はぜひ読んでみてください!

 

おまけ:壁ドンに続く胸キュンアクションはこれだ!

少女漫画といえば胸きゅんシーン

ハンサムな彼女」に関しても、胸きゅんシーンは盛り沢山ですが、壁ドンに続く胸きゅんアクションとして、こちら、いかがでしょうか。

 

 

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後ろからガシッとハグ!(つまりバックハグ)

逃げる未央ちゃんを後ろから捕獲!!

最初はジタバタと抵抗する未央ですが、次第に落ち着いて、この体勢のまま次回デートの約束をするわけです。

たまりませんねえ。きゅんきゅーん

ちなみに、他の胸きゅんポイントとして、一哉のキスの仕方を挙げますが、こちらはぜひ本誌でご確認ください。

耳にかける手がたまりません

共感いただける方おりましたら、ぜひお知らせください。

 

 

www.zara.com

 

 

【モーニング娘。】おすすめの曲5選(やる気が出ない時編)

祝日前なので続けて更新!

大好きなモーニング娘。ネタをひとつ書いてみることにします。

私がモーニング娘。に惹かれ続けている理由は語り出すとキリがないのですが、そのひとつに「歌詞」があります。ダサいけど格好いい。媚びてない。グサグサ攻撃してくる。背中を押してくれる。 

そんな風にモーニング娘。の曲を聴くたびに感じていることを、「歌詞(言葉)」に注目しながらカテゴリ別で書いていければなと思います。

私のモーニング娘。ファン歴

簡単に私のモーニング娘。ファン歴をば。

モーニング娘。との出会いは、『LOVEマシーン』が発売された1999年。レジェンド後藤真希様が加入された頃 、ー 当時私は小学2年生でした。それまでSPEED一筋だった私は、モーニング娘。の華やかさにどっぷりとハマり込み、クラスのお楽しみ会やクリスマス会なる催し物では必ず、モーニング娘。ダンスを披露しておりました。

そして、私にとっての永遠のアイドル高橋愛ちゃんが加入してからは益々その熱がヒートアップしていったのであります。

2011年、愛ちゃんが卒業を発表し、「愛ちゃんが卒業したら私もファン卒業する!」なんて宣言した日から早5年。まだまだモーニング娘。への愛は冷めません。もはや親心でございます。

そんな私が選ぶ「やる気が出ない(自分を奮い立たせたい)時に聴きたい」曲5つ。きっともっとあるけれど、5選というと聞こえが良いので、とりあえず5曲。

ちなみに。

曲全体やパフォーマンスの良し悪しというよりは、歌詞に注目して選んだので、この5つがそのまま好きな曲TOP5というわけではありません。あらかじめご理解いただきたく。(順番は新しい→古い) 

セクシーキャットの演説(2016年11月23日発売予定)

まだ発売されていない曲ですが、応援宣伝がてら(笑)

タイトルだけ見ると「セクシーキャット??ダサくないか!?」と思いがちですが。いや実際ダサいのですが。そのダサさもつんく作詞の醍醐味なわけです。

で、じっくり歌詞を読み込んでみると、現在進行形で怠けている人には痛すぎるくらいのボディブローの連発

出来ないいいわけ 誰かのせいにして 

私悪くない そんな顔してる 本気で挑まぬ女の子

(途中省略)

未来の夢だけ 描いているけれど

未来に向かうには すること山積み

(途中省略)

効率悪く 忙しいだけ 結果もだせず 頑張った気で

未来の夢だけ 語るはいいけれど

未来は待っちゃいない 簡単に過去になる

(途中省略)

本気で挑めば勝てるのよ 本気で挑めばいいんでしょ

 


モーニング娘。'16『セクシーキャットの演説』(MORNING MUSUME ‘16[Sexy Cat’s Speech])(Promotion Edit)

挑発してくる言葉の数々。MVのビジュアルの可愛さに惑わされてるうちにパンチ喰らってて、気づいたらHPめっちゃ削られてるパターンの一曲です。

ENDLESS SKY(2015年発売 / 60枚目シングル)

鞘師里保ちゃんラストシングル。社会人2年目を迎え、業務を手なりでこなしちゃってた頃にこの曲聴いて、グサリときました。

後は、退職決めた時かな。この曲聞きながら思い出に浸ってました(笑)

 目標だったこの夢が いつの間にだろうぼやけてる

一人前になったような 気分でいたから

横柄な態度 無意識にしてたわ

(途中省略)

泣くわけないでしょ 泣くはずがない

自分で選んだ未来だから

 


モーニング娘。'15『ENDLESS SKY』(Morning Musume。'15[ENDLESS SKY]) (Promotion Edit)

日々の出来事に忙殺されて、当初抱いていた目標とか思いを見失いがちな人に聞いて欲しい一曲。

時には一度立ち止まって、自分自身と向き合う時間を作ることも大切。そんな時はぜひこの曲を聴きながら。

ブレインストーミング(2013年発売 / 53枚目シングル)

学生の就活時に何度も何度も聴いていました。合否の結果に一喜一憂してはくじけそうになったり怠けそうになったり。

そんな時に、自分を奮い立たせてくれた歌詞がこちら。

いつかきっと達成できる 明日にゃまた課題もできる

世間にゃもっと 頑張り屋もいる 

さぼってないで すねてないで こもってないで

こっちにおいで GO!

 


モーニング娘。 『ブレインストーミング』(Morning Musume。[Brainstorming]) (MV)

やっとのこと達成しても、明日にはもう課題ができてるんですって。

頑張ってると思っていても、もっと頑張ってる人がいるんですって。

さぼってる暇はないんですって。手厳しい!手厳しいよ、つんくさん!

と、叫びたくなるような、お尻を叩かれまくる一曲です。

 I'm Lucky girl(2010年発売 /アルバム『 Fantasy!拾一』)

つんくさんが書く歌詞のどこが好きって、歌詞の中で書かれている女の子が、いわゆる女の子らしくないところ。

守ってもらうだけの存在じゃない。そりゃあ、か弱い部分もあるけれど、それだけじゃない。自分の足で立って、不器用でも強く立ち向かっていく存在であること。女性の生き方を示されてる気がするんですよねえ。

広い世界 だけど絶対逃げない

上昇志向で 自分信じるだけよ

I'm Lucky girl 涙が友達だったけど そうよ

YES!負けない もう負けない

I'm Lucky girl  私がすべてキラキラさせるよ

YES!轟け未来に飛んでけ! 

Fantasy!拾壱

Fantasy!拾壱

 

この曲は本当は、LIVE映像を見て欲しい一曲ですが。残念ながら公式動画がないので情報だけ。

 SONGS(2009年発売 / アルバム『プラチナ9ディスク』)

この曲もそう。女の子の本音(理想)と、でもそれだけじゃダメだっていう強い意志(現実)との対比が絶妙です。

どんな女の子だって優しくされたい ぬくもりを感じたい

そうさ待つだけ待っても いいことないもんさ 

自分でするんだよ

だっていい年齢こいて いいわけばっかって

絶対つまんない

(途中省略)

この新しい星の下 翼広げて 

自由に羽ばたかなきゃ生きていく意味ない

夢見ることのできる仲間たちと

こんな歌で笑おう さぁ輝こう

プラチナ 9 DISC

プラチナ 9 DISC

 

この曲も 公式動画がないのが残念ですが、めちゃくちゃ格好良い曲です。女性の活躍が謳われている今の時代にピッタリかなって思います。

 みなさんの「自分を奮い立たせる」一曲は? 

今回は「やる気が出ない(自分を奮い立たせたい)時に聴きたい曲」をテーマに書きましたが、ほかにも色々なカテゴリで書いてみたいなあ。

「歌詞がぶっ飛びすぎな曲」とか「ダサいと格好いいは紙一重だと実感した曲」とか「重たい恋愛してる時に聴きたい曲」とか。

モーニング娘。の曲ってそれだけバラエティに富んでいるということです。

そういえば大学生の時に、友達にライブDVD見せながら「この汗!この汗の流れ方いいでしょ!」と熱弁してドン引きされたことがあったので、いつか「汗のかき方がたまらないLIVE映像3選」とか「マイクの角度により喉のラインが綺麗に見えるLIVE映像3選」とか。コアなところも攻めてみたいな。

そんな記事を書いた時には、あたたかい目で見守ってください。

セクシーキャットの演説/ムキダシで向き合って/そうじゃない(初回生産限定盤A)(DVD付)

冷たい風と片思い/ENDLESS SKY/One and Only(通常盤A)

ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(A)

Fantasy!拾壱

プラチナ 9 DISC

【本】はあちゅう・村上萌著『小さな野心を燃料にして、人生を最高傑作にする方法』

 

ー 2016年10月31日ー

この日私は、前職を退職しました。

2014年に新卒で入社して2年半。

仕事内容や環境に不満があったわけではありません。むしろ恵まれすぎているくらいでした。

ただ、自分がなりたいと思い描いている姿に近づくには、もっと他のことに時間もお金もエネルギーも費やしたいと思ったんです。

これだけ書くと「これだからゆとり世代は!」とか「社会をなめるな!」とか思われそうですが、、、

退職に至るまでの意思決定、両親や周囲とのやりとり、辞めてからの現在の心持ちなどについては、追い追いじっくり書ければなと思います。

そんな私が今回紹介するのはこちらの本。

 

 

正直この本の著者であるはあちゅうさん・村上萌さんを知ったのは最近でして。

中学時代からの友人に薦められて、この本を読んだのがきっかけです。

この本では、今活躍されている彼女たちのここに至るまでの葛藤や行動、意思決定のタイミングなどが丁寧に書かれています。

面白いのは、はあちゅうさん・村上萌さんがそれぞれ同じ見出しに沿って執筆しているところ。同じテーマでも、それぞれの考え方・行動の仕方を見ることができて、二人分の人生を自分と照らし合わせながら読むことができます。

ちゅうもえも、一定の弱さを抱える、同じ人間でした。

いわゆる自己啓発といったカテゴリを敬遠してきた私ですが、不思議とこの本にはスッと入り込むことができました。

おそらく、本書の早い段階で、「著者のふたりも同じ人間で、同じような感情を抱いてきたんだな」ということが感じられたからだと思います。

「誰かにすごいと思われたい」がモチベーションでした。

何かに挑戦しているように見せかけていつも安全地帯の中での挑戦しか

していませんでした。(引用:P19)

”失敗した”と思われないことに必死だった。(引用:P31)

「誰かにとってよく見える自分」になりたくなって苦しくなるし、

よりよい条件を持った相手と会うと劣等感にさいなまれてー(引用:P35)

出てくる出てくる、共感のオンパレード。チクチクと私の弱さを刺激するように。

彼女たちも今の状態に行き着くまでに、色々葛藤してきたんだなあ。全てが最初から上手くいったのではなくて、その都度、弱さや迷いと向き合ってきたんだなあ。と思い知らされます。

冒頭いくつかの見出しは、これから彼女たちのストーリーを読むにあたって、気持ちを整理するための準備段階のようでした。

 

目の前の可能性は手放さず、少し先の可能性は創り出す

誰しも「こうだったらいいな」っていう思いを、大小問わず、一度は口にしたことってあると思います。

でもその次に続く言葉が「でも、私には無理だなあ」とか「でも、難しいよね」とか、諦めの言葉になってしまうことって多くないですか?

進路だったり、仕事だったり、恋愛だったり。

例えば、気になる男性がいたとして、「紹介しようか?」と、折角友人が機会をくれようとしても、「いやいや!私なんて紹介されたら彼に悪いよ!」とか(笑)

それって、失敗(この場合は失恋)を恐れて、もしくは、自分の限界を勝手に定めて、手にできるはずだった可能性を自ら手放してたってことですよね。

思い返してみると、私もあらゆる可能性を自らやすやすと放棄してばかりの人生です。

実績も自信もないなら、作るしかない。

 作れないなら一生そのままです。

ただ「こうなりたい」と願うだけではなく、

 やりたいことを「今」やって、ひたすら続ける。(引用:P166)

未来は今の延長でしかない。だから「こうなりたい」は先延ばしにしないで、

 常に「今」を未来に合わせることを意識してみてください。

 先延ばしにすればするほど「無理な理由を探す」自分になっていきます。

(引用:P167)

 どれも、はあちゅうさんの言葉です。

ああこの人って、目の前の好機を( 普通の人であれば好機とも思わない小さな出来事ひとつひとつを)ちゃんと自分のものにしてきたんだなー。って思わされました。

「自分じゃ無理だ」「失敗するかもしれない」そんな風に言い訳ばかりして、いつまで経っても何も始めない人の前に、拓く道なんてないよなあ。と、痛感させられました。

目の前の可能性には貪欲に飛びついて。目の前に可能性がないのであれば、自ら創りにいく。

何をすれば可能性が生まれるかなんてわかりません。ただ明確なのは、何もしないうちは可能性すら生まれないってこと。

 

心にグサリ!背中を押してくれる言葉3選

本来であればひとつひとつの言葉に感想を書きたいんですが、すごく長くなってしまうので(という逃げのもと)この本で私が特に印象的だった文章を3つ抜粋してご紹介。

 目標を達成するためにはなりふりなんてかまっていられない。

 かっこ悪いことも率先してやってこそ、

 誰かの心が動くんだと思っています。(引用:P85)

 

「できるか、できないか」ではなくて、

 「やりたいか、やりたくないか」で考えるように、

 意思決定の軸を変えました。(引用:P114)

 

若い世代の方にはとにかく「取」を選んでほしいと思っています。

 とにかくやってみないと、何をとるのかだってわからないはず。

(引用:P128)

※【取捨選択】のお話。捨てる前に一度やってみないと、やるべきことも

 わからないでしょ!っていうこと。

数年後の私に響くかはわかりませんが。

少なくとも今の私にとっては背中を押してくれる文章たちでした。

 

 大小問わず、野心を抱き続ける人でありたい

私は今、自分なりに「こうでありたいな」と思い描く姿があって、少しずつですが行動に移し始めています。もちろん、その姿に到達できるという保証はありません。

「到達できなかったら?」「失敗したら?」

そんな考えが何度も頭をよぎりました。でもその一方で「失敗したところで一体誰に迷惑をかけるの?誰が損するの?」そんな考えもよぎりました。

結婚もしてない、子供もいない。ましてや、一国の代表を担う首相でもない。

それを考えた時、これまで私が一歩を踏み出せずにいたのは、「失敗したとき私自身がどう思われるか。私自身が恥をかかないか。」それだけを恐れていたんだなって、気づいたんです。

それって、ちっぽけだなって思ったんです。

そう思えた途端、未来のリスクを危惧して何もしないより、今抱いている野心をないがしろにして、今ある時間をなんとなく過ごしていく方がリスクに思えました。

なんて、格好つけて書いてみましたが。

結局は、「やりたいこと」に向き合っていたい。今を悔いなく生きてやろうという私のわがまま心が勝っただけです。

仕事だけに限らず。趣味でも。恋愛でも。どんな小さなことでも。

いつまでも、「こうでありたいな」という野心を持ち続けて、そのために動き続けられる人でありたいなと思います。たとえ、その結果後悔しまくりの人生だとしても。

そんなこんなで、同書。

「こうでありたいな」という野心を持っている人にも、持てずに悶々としている人にも読んでほしい一冊です。

ちなみに先月実家に帰省したとき、母が「お店始めない?」と趣味友とイキイキと話しているのを見て、「あ、親子だな」と思いました。

 

 

【漫画】安野モヨコ『働きマン』仕事と全力で向きあう生き方がここにある

 

” 私にとって、仕事ってなんだろう ”

” 別に、好きでやってる仕事じゃないし… ”

” がむしゃらに頑張れる仕事があるあの人、羨ましいな ”

 今の仕事をしていて、ふと、そんな思いを抱いたことはありませんか?

若干の不安を抱きながらも、新しい仕事に対して期待や希望を膨らませていた入社当時。それが、1年が経ち。3年が経ち。5年が経ち…。

徐々に自分の仕事の意義が分からなくなって、働くことにちょっぴり疲れてきたな、という人。それでも、目の前の仕事について真剣に考えちゃう人に紹介したい、今回の作品。

 

働きマン コミック 1-4巻セット (モーニングKC)
 

 

働きマン

初読は学生の頃でしたが、社会人になって読み返した今の方が、共感できる場面が増えた気がします。日々の業務で感じていること、逆に、日々の業務に忙殺されて見失いがちなこと。仕事をするうえでのそんな、苦悩や葛藤、ふとした瞬間の喜びが詰まっていて、ポンッと背中を押してくれる作品です。

 目の前の仕事に「どう向き合うか」

この漫画の主人公、週刊「JIDAI」の編集者 ー 松方弘子(28歳)ー は、恋人との約束があっても、迷わず仕事をとるようなバリバリのキャリアウーマン。…いや、” 働きマン ”なわけですが。

登場人物全員が彼女のように、全力で目の前の仕事に向き合えているわけではないのです。

例えば、弘子の恋人で、建設会社に勤務する ー 山城新二(28歳)ー の場合。

俺は何がしたいんだろう。何がしたくてここにいるんだろう。

この仕事の何が好きだと言えるだろう。(引用:『働きマン』1巻5話)

 入社前に思い描いていた理想の仕事と、目の前の実際の仕事との乖離に、悶々とする彼。日々全力で仕事に打ち込む弘子のそばにいると、自分がダメに思えてしまう。

あー、わかるわかる!わかるよ、その気持ち!!思わず抱き寄せて背中ポンポンしたくなるくらい、わかるよ!!・・・ありませんか??他人の働いている姿がなんだか凄くキラキラして見えて、嫉妬しちゃうこと。 とりわけ、自分が思い悩んでいる時には。

そんな思いと葛藤する人物が、この漫画にも出てくるんです。一人じゃなく、他にもまだまだ。ちなみにこの話の中で、新二は次のように言っています。

「この仕事のどこが好きか」なんて考えてるヒマがあったら

  どんどんやりゃよかったよ(引用:『働きマン』1巻5話)

 皆が皆、自分の思い通りの仕事に就くっていうのは難しいのかもしれない。そもそも、「仕事でやりたいことって何?」と聞かれて即答できる人は多くないでしょう。

だからこそ、自分なりの価値を見出せるように、「まずは、目の前の仕事を受け入れてみて、そして、納得いくまで足掻いてみたら?」そう言われているような気分になるんです。

苦9割:楽1割。仕事ってそんなもん。でもその1割がデッカいんだ。

見出しの比率はちょっと大げさかもしれませんが・・・。

どんなに「天職だ!」と思える仕事に就いたとしても、毎日毎秒を「楽しい!」と思える人って中々いないでしょう。決して、楽な仕事ばかりじゃないですし、コツコツと地道な作業を延々続けることもあります。

最初のうちは全てのことが新鮮で、喜ぶ瞬間もそれなりにあったと思います。何かができるようになった時、何かが達成した時、と。

けれども段々仕事にも慣れてきて、できることも増えてきて。そうすると滅多に喜ぶこともなくなり。そうなると、次第に手なりで仕事をするようになってくる。とにかく業務が円滑に進むことだけを考えて。

そして急に虚しくなるんですよね。「私、何やってるんだろう」って。

 はい。『働きマン』にも出てきますよ。そんな人物が。

例えば、弘子の同期で営業部に所属するー 千葉真(28歳)ーの場合。

思い入れるな。頑張るな。

フラットに円滑に進めるには 

結局それが一番いい方法(引用:『働きマン』2巻10話) 

ある同僚の言葉がきっかけで「一生懸命やって裏切られるのは嫌だ」と、心をこめて仕事をすることを一度は放棄してしまう彼。余計な波は立てないよう、真心など捨てて。全ては業務が円滑に進むことだけを考えて。

そんな彼がこの話の最後に「うれしいよ・・・、うれしいな・・・」と言って涙を流すのですが。ここで私も、もらい泣き。ツツーっと、涙が頬を伝いました。

この見出しの最初にも書きましたが、毎日毎秒を「刺激的で楽しい!」と思いながら仕事ができる人ってそんなにいないと思います。けれど、全体を10割として、心の琴線に触れる瞬間が1割でもあったとしたら、その1割ってすごく大きいと思うんですよね。

残りの9割が大変だったりコツコツと地味だったりしても、その1割の為にまた頑張ろうってなるんですよね。

その1割がなかなか訪れなくて、ついつい立ち止まりそうになった時、私が一番に読むのは2巻のこの話だったりします。

あたしは仕事したなって思って死にたい

働きマン』1巻1話の最後。主人公である松方弘子の言葉です。

弘子の後輩で、新人編集者のー田中邦夫(22歳)ーの言葉、

オレは「仕事しかしない人生だった」

そんなふうに思って死ぬのは ごめんですね

(引用:『働きマン』1巻1話 *田中の言葉*)

 と、対比するかたちで描かれています。

あたしは仕事したなーって思って死にたい 

(引用:『 働きマン』1巻1話 *弘子の言葉*)

弘子と田中だけとっても、これだけ非対称なのですが。

働きマン』に登場する人物たちは、皆が皆、仕事に対して各々の価値観を持っていて、その中で葛藤・苦悩しています。

そして皆が皆、仕事に対して各々にプライドを持っているように思えます。例え、仕事への取り組み方や考え方は違っていたとしても。

(主人公弘子ふくめ、女性社員の働き方・闘い方の違いについては、また別途詳しく書けたら面白いだろうなあ。)

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引用:『働きマン』1巻1話

 

仕事でちょっと疲れてしまった時。立ち止まってしまった時。

でも、もうひと頑張りしたいな。誰かに背中を押して貰いたいな。

そんな時、私はこの漫画を手にとります。

余談ですが、この漫画の1巻が発売されたのは2004年。既に10年以上経っているんですね。全く色褪せてない!

最後に、

「あなたにとって仕事とは?」

 

働きマン コミック 1-4巻セット (モーニングKC)
 

 

働きマン(1) (モーニングコミックス)

働きマン(2) (モーニングコミックス)

働きマン(3) (モーニングコミックス)

働きマン(4) (モーニングコミックス)